

所饌時新。
のれんに記したこの言葉は、"京の四季"の作者として伝えられる学者、画餅居士棕隠(中島棕隠)の"鴨東四時雑詞"の一文です。
夏秋之交人最遊水店 かしゅうのこう、ひともっともすいてんにあそぶ
所饌莫非時新 せんするところ、ときにあたらしからざるはなし
夏と秋の変わり目、人はもっともよく川魚の料理屋に行くものだ。そこで出てくる料理は旬のものではないものはない。
(いつもその季節の一番のもの、初物が出てくる)
料理屋に人々は何を求めているのか、と言えば、
今まで故郷で家で食べた一番おいしいもの、と
その季節にしかない旬のものがいかに新鮮に料理されているか、味わえるか
の二点ではないでしょうか。
美濃幸のそれぞれの料理は、時節によって献立は異なります。故に同じ茶箱弁当でも、季節によってその中味は別のものとなります。
できるだけその時に食しておいしいものを組み合わせて、食する事によりその時の季節を感じて頂きたいのです。
一般の店にはまだその野菜や魚がでまわっていない時期、これからという旬の始まりに、
その素材が使われているという値打ちがある。
何事も世間より一足先に経験する、味わうことは楽しみで、そのおいしさも倍加するはずです。
のれんの文字「時新」は単なるキャッチフレーズだけでなく、
私たちのめざす料理の有り様を作り手の心がけとして心に刻んで日々精進しております。
京都にお寄りの際は
ぜひ、わたしたちの「季節」を感じに来てください。